本日の一句 2025年6月

梅雨の季節となり、雨音に耳を澄ませる日が続いています。
ほほえみでは、利用者様が季節を感じる俳句を詠まれ、その情景豊かな言葉に職員一同、心が和んでおります。
本日は、そんな一句一句をご紹介いたします。
雨降れば
球磨川にごり
鮎おらず
(Y.A 様)
雨が降るたびに濁る球磨川。その流れの変化に気づく鋭い感性と、自然へのまなざしが感じられます。
アジサイが
花色あさく
花咲いた
(Y.A 様)
咲き始めの紫陽花の、うっすらとしたやさしい色合い。雨とともに季節が静かに移ろう様子が目に浮かびます。
梅雨雲を
切り裂くように
パトが街を走る
(匿名)
どんよりとした空の下、サイレンの音が響く緊張の一瞬。日常と非日常が交錯する風景を見事に切り取った一句です。
梅雨寒や
ねこ寄り添いて
甘え声
(匿名)
肌寒い梅雨の日。ぬくもりを求めて寄り添う猫の姿に、やさしい時間が流れます。
さいごに私も一句😆
部屋干しの シャツに囲まれ 梅雨籠り😆
部屋いっぱいに干された洗濯物と過ごす梅雨の日々。まるでシャツたちと一緒に“籠っている”かのような、日々をよみました😂
じめじめとした空模様の中でも、言葉を通して季節を味わい、心がほぐれるひとときを大切にしています。
次回も、皆さまの素敵な一句をご紹介できるのを楽しみにしております